フィールドメディカルアドバイザーとは
今回は、当社で実施しているフィールドメディカルアドバイザー業務(製薬企業における適切かつ効果的なフィールドメディカル活動を推進するためのサポート)をご紹介します。
フィールドメディカルアドバイザーが求められる背景
メディカルアフェアーズが行う活動の認知度が上がり、その重要性が注目される中で、MSLが行う「フィールドメディカル活動」の質や効率についての意識も強くなっています。メディカルプランの中で、MSLがどのようなアクティビティに関与し、そのアクティビティやメディカルプランそのものに影響を与えるようなインサイトをどのように収集するかは、多くの製薬企業が抱えている課題の一つと言えるかと思います。
特にメディカルアフェアーズを立ち上げて日が浅い企業や、未経験MSLを積極的に登用していたりフィールド活動を専門的に行うMSLを置いていない企業においては、その課題はより大きなものとなります。実際、私たちにもそのような課題をどのように解決すべきかという相談を受けることがしばしばあります。
当社のフィールドメディカルアドバイザー業務の特徴
MSLの活動においては、フィールドメディカル活動、すなわちインサイト収集を目的としたSTLとの面談が、最も重要かつ大きなウェイトを占める業務となります。同時に製薬企業が臨床や研究現場の生の声を入手する貴重な機会であるとも言えます。製薬企業内では、そのような業務をどれだけ質を高く効果的に行うかについて、様々な工夫や検証が行われているのではないでしょうか。
そこで私たちは、クライアント企業が立てている仮説を基に、質が高く医療環境に合致したメディカルプランを策定するために、「どのような情報収集活動が必要か」、また「立案されたメディカルプランから、STLに対してどのようなタイミングでどのようなディスカッションを行うべきか」についてのアドバイスをさせていただいています。
対象となる疾患領域の診療や研究の現状を把握することが必要となる場合、私たちが選定したSTLに対してインタビューを行い、実態調査を行ったうえでフィードメディカル活動全体に関する情報提供やサポートを行うこともあります。
その企業のニーズによっては、我々がMSLとしてSTLからのインサイト収集活動を行ったり、アドバイザリーボードミーティングやメディカルエデュケーションイベントの企画運営を行ったケースもあります。
このような業務を通じ、その企業の課題がMSL活動の計画や進め方ではなく、スキルやテクニックにあると判断された場合においては、MSLに対してコミュニケーション研修やインサイト収集研修、ロールプレイアセスメントといったサービスを提供させていただくことも可能です。
このサービスは既に豊富なMSL経験を持つスタッフが担当させていただいておりますが、現在、当社の中で活躍中の多くのMSLがこのフィールドメディカルアドバイザーを目指し、日常のフィールドメディカル業務の傍ら、当社が用意する研修プログラムにも参加しています。
製薬企業が適切かつ効果的なメディカル活動を行ううえで、当社のノウハウを結集し、質の高いフィールドメディカル活動を進めるための多角的なサポートができれば幸いです。