
医療従事者から見たメディカルアフェアーズ活動~メディカルアフェアーズ外部評価調査より~
製薬企業のメディカル活動は「社会や医療への貢献」、「企業としての評価」、「二次的な経済価値の創出」といった様々な観点で重要かつ特別な存在であるかと思います。そしてその活動は、患者・医療従事者といった顧客や社内ステークホルダーからどのように理解され、どのように評価されているかもまた、重要であるかと思います。今回は当社の実施する「メディカルアフェアーズ外部評価調査」の知見をもとに、”医療従事者からメディカルアフェアーズがどのように評価されているか”についてお話したいと思います。
メディカルアフェアーズ活動の評価とは
企業内でのメディカル活動の評価としてはSTL(Scientific Thought Leader 社外医科学専門家)との面談数や獲得したインサイトの数、論文化された研究数、メディカルイベントの実施数などで測られていたり、場合によっては活動を行っている疾患の認知度やメディカル戦略の実装度として一定の定量評価が行われていることもあるかもしれません。
一方で外部顧客からの評価は定性的になされることが多く、定量的に評価されることは現時点では少ないかと思います。
それでは製薬企業にとって重要なステークホルダーである患者や医療従事者からの評価を認識する方法としてはどのようなものが考えられるでしょうか。活動の中で面談するSTLや患者との協働の中で直接的に感謝や賞賛のコメントを耳にすることもあるでしょうし、関連団体によって行われているアンケート調査の結果からその評価を認識することもできるかと思います。しかしながら、これらの評価は特定の医師の断片的でものあったり、逆に業界全体の評価としてとらえられてしまうことが多いかと思います。自社が関連する活動領域のSTLからの評価を企業ごとに分析することができれば、現在の活動に対する評価として認識し、今後の活動へのニーズとして活かすことができるかもしれません。
メディカルアフェアーズ外部評価調査
そのような状況を踏まえ、当社では各領域のSTLに対し、メディカルアフェアーズやMSLの評価を調査するメディカルアフェアーズ外部評価調査を実施しています。10項目以上のアンケート調査によって得られる定量的な評価と、STLと当社の調査員が直接面談をして評価を聞き取る定性評価を組み合わせて実施することで、製薬企業ごとの評価や、普段メディカルアフェアーズのスタッフとコンタクトする機会が多いSTLからの生の声を得ることができる機会になります。
医師パネル調査とは異なり、その領域のSTLのみを調査対象としていますので、よりメディカルアフェアーズの活動に触れる機会の多い医師からの評価を聞くことが可能になっています。実際、STLの先生方のメディカル活動への興味は強く、調査票の回収率が非常に高くなる傾向にあります。質問項目も状況に応じて柔軟に設定することができ、幅広い情報を収集することもできますし、ある特定の項目に的を絞った意見聴取も可能となっています。
当社のような第三者機関の活用により、最低限のリソースで極力バイアスを排除したメディカルアフェアーズの評価や要望の確認に貢献できればと考えています。
医療従事者からの評価の重要性
メディカルアフェアーズ外部評価調査の結果を分析すると、製薬企業ごと、STLごと、場合によってはSTLの所属する診療科ごとに評価は多種多様であると言えます。例えば存在の重要性や知識レベルの高さを高く評価するSTLもいれば、存在意義や活動内容が十分に理解されていないSTLも少なからずいるのが現状です。
一方、STLの期待や要望は比較的共通しており、ある一定のニーズと理想像があることが確認されています。患者や医療のアンメットメディカルニーズの解決を共に実践するSTLからメディカルアフェアーズの活動に対する賛同と協力を得ることは、製薬企業の評価や信頼感を高め、医薬品の価値を最適化するために非常に重要な要素かと思います。加えて、有用で質の高い情報収集や臨床研究やメディカルイベントの開催等の円滑な進行にも大きく影響があるかと思います。
製薬企業としての必要性とSTLのニーズをいずれも満たすメディカル活動の実践が、メディカルアフェアーズのこれまで以上の存在価値の向上や発展に繋がることを目指し、当社のサービスがその一助となれば幸いです。





