2022.12.08 (Thu)

MAアカデミーは社会的貢献を果たす

メディカルアフェアーズに特化した教育研修プログラム、「MAアカデミー」スペシャリストコースは、2018年10月に開講し、2024年で10期を迎えます。
今回は、どうしてMAアカデミーを開講したのか、その想いと拘りについてご紹介したいと思います。

MAアカデミーへの想いと拘り

他のコラムでもご紹介してきた通り、メディカルアフェアーズにおいては、かねてより、高度なサイエンス知識とコミュニケーション力を兼ね備えた人材が求められてきました。

 

今でこそ、こういった専門的知識やスキルを学ぶ場は多少整備されつつありますが、2010年代後半までは全くと言っていいほどありませんでした。また、各製薬企業内においてもMA・MSL人材を育成するリソースやノウハウの不足が大きな課題となっていました。

 

そこで、「MA・MSL活動における必要な知識を基礎から体系的に学ぶことができ、実践力を身に着けられるプログラムを提供しよう」、そして「メディカル分野の第一線で活躍する人材を輩出しよう」と決意し、開講したのが「MAアカデミー スペシャリストコース」です。

 

MAで活躍できる人材となっていただくためには、上記で述べた通り、メディカルとして押さえるべきポイントを抜け漏れなく体系立てて学んでいただかなければなりません。私たちが製薬企業に対して実施してきたコンサルティングやMSL研修のナレッジを最大限に活用し、さらに外部研究機関や大学の先生にも協力いただきながら、プログラム内容を充実化させることにしました。そして、プログラムの提供方法にも拘りました。効果的かつ効率的に知識定着ができるよう、自己学習が可能なインプットにはe-ラーニングを活用し、対面型のライブ研修においてはアウトプット実習を行う“ブレンデッドなプログラム構成”としました。加えて、継続的に人的交流・情報交換ができるようMAアカデミークラブというメンバーシップ制度も導入し、受講が完了したら終わりではなく、多様なネットワークが広がるようにしたのです。

 

このように開始されたのが「MAアカデミー スペシャリストコース」です。各製薬企業の導入・継続研修としての利用のみでなく、将来のキャリアとしてMA・MSLを視野に入れている方・医療機器メーカーやその他ヘルスケア関連企業に勤めている方・アカデミアの方など、様々なバックグラウンドの方に受講いただいております。これまでMAアカデミーで学ばれた500名以上(2022年11月現在)の受講者が、取得した知識やスキルを活かし、様々なフィールドで活躍しています。

最後に

MAアカデミーは、メディカルアフェアーズ分野における教育課題を解決するために始まったプログラムです。社会価値と事業価値を同時に創造することは容易いことではありません。しかしながら、今後もメディカルアフェアーズ分野における先進企業として、Creating Shared Valueを体現し続けていきたいと思います。そのためには、何よりも皆さんの声に耳を傾ける必要があります。引き続きMAアカデミーやMAアカデミークラブ等を通じて、医療への熱い想いを持った皆さんと一緒に議論できることを楽しみにしています。

 


当社MAアカデミーに関してご相談やご質問等ございましたら、いつでもお気軽にご相談くださいませ。

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ライター

五十嵐 育子
シミック・イニジオ株式会社  メディカルアフェアーズカンパニー メディカルオペレーション部 部長 
五十嵐 育子
外資系製薬会社にてMRとして勤務後、外資系CROでCRAとして国内外の開発治験に従事。その後、外資系製薬会社メディカルアフェアーズ部門にてMSLおよびMA内の組織構築・研修業務担当。 2017年に当社入社後、国内製薬会社向けにコンサルティングを実施。MAアカデミーやPatient Support Programの立ち上げから運営に従事。 新規プロジェクトの立ち上げから円滑運用を得意とする。
外資系製薬会社にてMRとして勤務後、外資系CROでCRAとして国内外の開発治験に従事。その後、外資系製薬会社メディカルアフェアーズ部門にてMSLおよびMA内の組織構築・研修業務担当。 2017年に当社入社後、国内製薬会社向けにコンサルティングを実施。MAアカデミーやPatient Support Programの立ち上げから運営に従事。 新規プロジェクトの立ち上げから円滑運用を得意とする。